ワークス君
オレ、ワークス君が大好きなんです。
ワークス君て、みなさん知ってますか?CAワークスの公式キャラクターの犬です。HPのあちこちに顔を出してます。よかったらちょっと確認してみてください。
心細そうな目をして、力が抜けた無防備な姿勢で、なんか邪心のない顔つきしてないですか?
オレはね、ワークス君を見るたびに、ワークス君って、オレの本性そのもののように思っちゃうんです。
オレは、いつもサングラスして、真っ黒な服着てます。これ、武装してるんです。そうしないとやってこれなかったんです。でもね、黒服脱いで、サングラスとっちまえば、本性はきっとワークス君なんです。ちょっと恥ずかしいけど、そういう自覚、あります。
一宮スタジオの前にはワークス君のでっかい看板が置いてあります。スタジオが開設した当時に作ったから、ずいぶんヨレてしまっているけど、今日も看板をじっと見つめちゃいました。あ、オレだって。オレが無防備なまま、素の顔を晒して立ってるって思いました。
でも、とオレは思います。武装して生きてるのってオレだけじゃないんじゃないかって。みんな、なにかしら武装して、素の自分を見せないようにして世の中を渡っているんじゃないのかって。
そういうのって疲れますよね。疲れても、そう簡単には素の自分、無防備な自分を晒せないですよ。怖いですから、無防備って。
オレは、「やすらぐ」ってレッスンを「リベ国」の授業や、演劇表現のワークショップでやることがあります。
目を閉じて、仰向けで寝っ転がって、何分かじっとしている。ただそれだけのレッスンです。ただし、手をお腹や胸の上で組むのはNGです。
坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」を流します。4分半くらいの時間です。
良かったらやってみてください。じっとしていられない人、たくさんいます。腕を組みたくて、もぞもぞ動かしている人、足を組みたくってジタジタしてしまう人、横向きになりたがる人・・・。臍を天井に向けて寝っ転がるって、一番無防備な姿勢なんです。動物は仰向けで寝ないですよね?白いお腹をめったに見せないですよね?
ことほどさように、無防備であることは怖いことなんです。だから武装する。自分を隠す。
オレは、演劇表現の授業や、「リベ国」の授業をやって、はじめて身にまとった鎧を必要に応じて脱ぐことができるようになりました。必要に応じて、無防備なワークス君の自分を、生徒の前でも晒すことができるようになりました。
「学んだことの証しは、ただ一つで、何かがかわることである」林 竹二(『学ぶということ』国土社)
演劇表現や「リベ国」は、授業を通して生徒の何かが変わる授業です。なら、先生自身も変われないと。
無防備になれる勇気を持つ先生、ぜひいっしょに、「リベ国」の授業をやりましょう。
今日は、ワークス君を見ながら考えたことを書きました。