あなたに褒められたくて
2023年7月29日
今週火曜日の朝、夢に父親が出てきた。 遺体の安置所のような場所におれはいた。目の前には父親の兄(おれの伯父さん)の遺体が横たわっている。白装束で、真っ白な布団が胸まで掛けられている。伯父さんの左の頬には老人性の大きな染み […]
演劇トレーニングジム
2023年6月11日
この文章は6月11日日曜日の午前中に描いています。 昨日は、一宮スタジオで演劇トレーニングジムをやりました。 やる前、おれはいつも震えています。おれの前を務める清水万鳳さんの、からだを動かすメニューを見ながら、おれは自 […]
「世界の果てまで連れてって」を書き直してみた。或いは芸術についての一考察
2023年6月4日
「母は業の深い人間であった。 欲しいと思うと何をしてでも手に入れた。タンスには毛皮のコートがびっしり収まっていた。冷凍庫の中は高級お取り寄せ品が溢れていた。そうして、カードローン会社に多額の借金があった。 晩年は歩けなく […]
世界の果てまで連れてって
2023年5月29日
母親のことを書きたいんだけど、うまくまとまらないんだな。あれかね、まだ、うまく整理ができないのかね。でももう2年だよ、死んでから。そろそろ整理できないと。 そういえば、母親が寝たきりだった1年半の間、介護士さんが毎日つけ […]
この人から受け継ぐもの
2023年5月13日
父は正真正銘のディレッタントだった。 眼鏡は本鼈甲、時計はロレックス、スーツはすべてオーダーメイド。本には金を惜しまなかった。家中の壁という壁が本で埋め尽くされていた。 家ではパイプを燻らした。珈琲を好んで飲んだ。豆にも […]