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『帰郷』バックストーリー③

出奔 平成20年(2008年)35歳。時次郎は突然出奔した。店も家族も商工会の仕事もすべてほっぽり出して、誰にも何にも告げずに一宮の街から姿を消したのである。  16歳高校1年生になる娘、35歳の妻、68歳の老母は途方に […]

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『帰郷』バックストーリー②

夢見る人 時次郎は夢見る人であった。余人の思いつかないことをひらめき、それを粘り強く実現していった。時次郎が贖った自社ビルは地下1階地上5階で、6軒の同じつくりのビルが壁一枚隔てて横につながっていた。時次郎は中2階に目を […]

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『帰郷』バックストーリー①

これから何回かにわたって、CAワークス秋の公演『帰郷』のバックストーリーをアップする。これを読んでからでないと、芝居を十分に楽しむことができない。謂わば芝居を観るための予習にあたる。 一宮駅に一人の男が降り立つ。改札を抜 […]

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県大会結果報告。あるいは肩書のない名刺のこと。

県大会の結果が出た。刈谷東は中部大会に行けなかった。上演中に不意に会場から笑いが起こった。地区大会ではなかったことだった。 コンクールに出ている以上、結果については何も言うまい。言っても詮方ない。笑いが起こった原因をオレ […]

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県大会上演が終った。

昨日(8月9日)、刈谷東高校演劇部の県大会での上演が終わった。部員が消えたり、オレ自身が体調が悪かったりしたが、執念で上演までこぎつけた。 いっしょに執念深く、絶望せずに上演までこぎつけてくれた部員のみんなや2人の顧問の […]

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求ム。営業・宣伝担当。

高校演劇の地区大会が終わった。オレが顧問をしている刈谷東高校演劇部は、無事に勝ち上がって県大会に出ることになった。大変嬉しい。県大会上演は8月9日(金)14時10分から。お時間のある方は観に来てほしい。タイトルは「いとし […]

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夏、暑い時に部活の練習をやっていると、母親が死んだ日のことを思い出す

明日は部活の本番だ。今日は一日練習をした。またまた演出が変った。タイトルまで変わった。『いとしき日々よ~部活動バージョン~』というのが最終的なタイトルになった。 今日も暑かった。教室を借りて、クーラーをつけて練習した。夏 […]

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部員が消えてゆく。大会直前だ。

高校演劇の大会本番が近い。やっと台本ができた。『スローバラード』(『便所くん4』刈谷東 部活動バージョン)という長ったらしい、言い訳がましいタイトルになった。こんなタイトルになった理由はひとつ前のブログに書いた。良かった […]

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高校演劇に取り組むことが難しく感じられるようになった。

陰気なタイトルだが、まずはタイトルと全然関係ない話。こっちはちょっとワクワクする話だ。 CAワークス(これ、わたしらのNPOの名前ね)が、金沢市民芸術村ドラマ工房アクションプラン 百万石演劇台合戦2024の出場団体に選ば […]

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モノには記憶が宿るのかも(4)(承前)

「名前は?」少女は恐る恐る訊く。 「便所くん」便所くんは答える。 少女のアタマの中に?が一瞬浮かび、理解した。「便・所君?・・・ああ、中国の人なのね」 少女の声が少しだけ和らいで聞こえた。便所くんは思わず「そう」とウソを […]

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