2日前のオレを叱る

GWだ。みんな、何して過ごしてる?

オレはやらなきゃならんこともやらずにダラダラ過ごしている。

これを書き始めたのは5月3日だった。そして今は5月5日。途中まで書いて、気に食わなくて、下書き保存して寝かしといた。あっという間に2日過ぎてしまった。

2日ぶりに読んでびっくり!

反吐が出たよ。

5月3日、2日前のオレはこんなふうに書いた。

【2日前のオレの文章】

 『寄る年波でしょうか、休みが嬉しくって仕方在りません。「ああ、まだ3日も休みがある!」 

 昔は長い休みになると、どっか行かんと勿体ないじゃん(20代、30の頃)とか、溜まった仕事が片付けられるぞ(40代、50代)と考えてワクワクしたもんです。ところが今じゃあ・・・「ああ、まだ3日休みがある!」って思うだけ。何しようって気も起きない。何にもしなくていいから、GWが嬉しくって仕方がないんです。

 漢字ってのは面白いですね。「楽」って字は、「楽(ラク)」とも「楽(たの)しい」とも読みます。昔、GWは「楽しい」から嬉しかった。ところが今じゃあ「楽」だから嬉しい。年を取るってのは「楽」を嬉しがるようになるってことなんでしょうか。(以下、略)』

 2日前のオレに言ってやりたい。オマエな、こういう文章を書くようになったらおわりだぞ、って。

 エッセイってあるじゃん?オレがこのブログに書いてるみたいな文章だよ。難しいんだ、エッセイって。

 だいたい面白くないんだ。

 なんで面白くないか?町田康が喝破している。「カッコつけるからだ」と。「ホンネ書きゃあ面白くなるんだ」と。「でも、人間、自意識とか常識とかあって、なかなか本音は書けないんだ」と。

 ホント、その通りだ。

 オレの5月3日の文章なんか、くだらねえエッセイの見本だ。

 まず、オレには珍しく「です、ます」調だ。キッショ!

 次。「楽」のふた通りの読み方を蕩々と書き連ねている。何カッコつけてんだ、オマエ。衒学趣味にすらなってねえぞ。キモっ!

 2日前に書いた内容なんざ、「ジジイになって、気力も体力ももうないけど、休みはいいなあ!あーもっと続かないかなあ」そんだけだよ。

 エッセイってのは、おしゃべりみたいなもんだ。エッセイの難しさはおしゃべりのむつかしさだ。

 「カッコつけない」「本音をしゃべる」「自意識に負けない」これ、おしゃべりのコツにちがいない。

 おしゃべりして金もらってるのが、教員なんだ。面白いおしゃべりできる教員になりたいもんだ。

 お、思いついた!また今度、「準備体操」の講座で、おしゃべりの研究をやろうよ。そんときはオレもプレーヤーとして参加するからさ。