県大会の結果が出た

県大会の結果が出た。刈谷東高校は中部大会に行けなかった。残念至極である。
運営サイドに対する恨みはいくつもある。が、いくら言い募ろうとも所詮は負け犬の遠吠えとしか受け取られないだろうから書かないし、口にもすまい。しかし、決して忘れることはないだろう。撲ったヤツは忘れるが、撲たれたヤツは死ぬまで忘れない。オレは餅をついたような性格なのだ。
良いこともあった。
1 部員が自分で仕込みができたこと。
2 部員が自分で音響・照明の操作ができたこと
3 刈谷東高校演劇部初の大道具を、部員全員で作ったこと
4 稽古に使った教室の後片付けと掃除を、部員でできたこと
5 芝居の内容を、部員がよく理解していたこと
6 運営サイドへの憾みを顧問3人・部員全員で共有できたこと
7 地区大会が終わってから県大会までの間に2人のキャストがリタイアしたが、その穴を残った部員全員で埋めるべく力を合わせることができたこと
8 閉会式に自主的に2人の部員が参加してくれたこと
9 顧問のT先生が、これまで以上に芝居作りにのめってくれたこと
10 顧問も部員も、演劇はひとりでは作れないという大原則を経験して了解できたこと

当たり前のことかもしれぬが、恥ずかしながら刈谷東高校演劇部では、これまでできなかったことばかりなのだ。そんな体たらくで、全国大会に3度も連れて行ったのだから、オレは本当にすごい。逆に言うと、オレのすごさが、生徒の可能性をスポイルしていたのかもしれない。今回はちょっと思ったな。
それにしても、みんなでマシな芝居を作ろうと力を合わせることは、とても楽しかった。これは正直な感想だ。
負けはしたが、とても良い芝居だった。これも率直な感想だ。

さあ、憾みを原動力にして、台本を作りはじめようか。わかりやすい芝居ばかりが好まれる傾向が見て取れるが、オレはその流行りに与するつもりはない。かといって、今回のようにギミック満載の芝居も、オレの作りたい芝居ではない。
オレの作りたいのは、切実な芝居だ。オレの、そしてウチの部員たちの切実な思いが託されている芝居だ。そう思って高校演劇の芝居は作ってきた。オレは、また、オレ本来の芝居作りに戻る。

ここからはオマケだ。書くかどうか迷ったが、自分への戒めとして一応書いておく。オレより少しばかり年上の、じいさんの顧問の姿を県大会の会場で幾人も見かけた。大道具の仕込みを生徒といっしょに嬉しそうにやっているじいさんの顧問は、孫に遊んでもらっている好々爺のようだった。もう一人のじいさん顧問は、生徒にいろいろやらせて、自分は一人、会場のソファに座っていた。公園のベンチでひなたぼっこをする孤独な老人そのものに見えた。高校生と65歳なんて、50歳(!)もトシがちがうわけで、そんなジジイが高校生と一緒になって、ザ・高校演劇のような芝居を作っている様は、見方によれば、ちょっと○○な光景なんじゃないか?いや、決してあんたらを非難しているわけじゃないから。そう見えたっていうだけでさ。怒られるのイヤだから、一応先に言っとくよ。決して非難しているわけでも揶揄してるわけでもないからね。

じゃあ、かく言うオレはどうなんだろうね。オレだって人のことは言えないよ。ちゃんとジジイだもん。でも、孫に遊んでもらっているように見えるのもイヤだし、ベンチに座る孤独な老人になるのもイヤだな。オレは・・・できれば不穏なジジイでありたい。生徒も周りの顧問も扱いに困るような、不穏で、気むずかしくて、おっかなくって、言動のアグレッシブなジジイね。そういうのが理想だなあ。

人のフリ見て我がフリ直せ。至言である。