6月12日(水)

今日は創作脚本の作り方、講師は原先生

参加者は6名。高校生2名のうち1名は今まさに夏公演の脚本を書いているところなので、丁度いいタイミング

講座の前半は理論編

まず、舞台演劇と映像の違いについて考えてみる

・映像は何でもできる(時空も飛べる)が、舞台演劇には制約が多い

・映像は見せたいものを全て描けるが、舞台演劇ではできない

・できないことを補うのは観客の想像力。

・舞台演劇の強みはLIVE=生だということ。

・それらを意識して観客の想像力を刺激する脚本を書くことが大事

次に、脚本を書く手順

演劇の本に書かれている内容をベースに、原先生の経験を交えた熱いメッセージ。

一番初めにすることは、テーマ決めでもストーリー作りでもなく、舞台の上で『表現したいこと』を考えること。そのイメージが決まったあとは演劇入門の手順に沿って書き進めていく。

台詞は、まず言いたいことを全部書いてみて、書きすぎているところ、説明になっているところを削り書き直す。そして一番言いたいことやテーマに関わる台詞はスパッと削る。これがとても大事。 観た人が自由に考えられる脚本が良い。

後半は、2つの脚本を使った演習

どちらの作品も、書きすぎ気味の初期の脚本と削りに削った決定稿を並べて読み比べ、どちらが好きかを考えてみる。

書きすぎている脚本は、読みながらストーリーを追うのに気を取られて、想像する隙間がない。そして、読んでいるだけで疲れる。答えは明白でしたね。

次回は6月26日(水)19時から『演技について』の演習。講師は兵藤さん。楽しいに違いない。

甲村 敬司